2018年3月10日(土)朝日新聞朝刊に、教室代表・増田由紀のインタビュー記事が掲載されました。
「声で操る 暮らしスマート」という特集記事の中です。
AI(人工知能)による音声認識が身近になってきた昨今、シニア世代のスマートスピーカーの活用法、可能性について、話をしました。
記事
■シニア世代、行動のきっかけになる
千葉県浦安市でシニア世代向けの「スマホ教室」を開き、著書に「いちばんやさしい60代からのiPhone」シリーズがある増田由紀さんに、スマートスピーカーの活用法や可能性について話を聞いた。
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昨年11月、60~80代の方6人が通うクラスで、スマートスピーカーを使ってみました。「ただいま」と話しかけると、「お帰りなさい。お風呂に入りますか? それとも食事にしますか?」と返答があり、みなさん、会話ができることに興味津々でした。ニュースを聞けたり、音楽を聴けたりすることも好評で、結局、6人全員がスマートスピーカーを購入しました。
私自身も家事などをしながら、スマートスピーカーでニュースを聞いています。頭に自然と入ってくるし、数千円で最先端の技術を体験できるのも楽しい。ただ、道案内などは、声だけだとまどろっこしく、買い物の注文もスマホの画面のほうが楽ですね。
スマートフォンを持つシニア世代も増えていますから、スマホと組み合わせて、通り一遍でないやりとりができるといいかもしれません。例えば、日々の生活リズムをスマホに入力しておいて、スマートスピーカーに「おやすみ」と話しかけると、「最近寝不足ですね、ゆっくり休んで下さい」と答えてくれる。そんなやりとりができると、利用者ももっと愛着がわくのではないでしょうか。
独り暮らしの高齢者が増えています。一日、だれとも話さないお年寄りもいます。スマートスピーカーに話しかけることで情報を得たり、会話を通してちょっとした心境の変化が起きたりすることが、行動するきっかけになる。暮らしの中でそんなふうに役立てば、シニア世代にも身近で便利な道具になると思います。(聞き手・坂井浩和)