教室と私のこれまで

増田 由紀|愛称:ゆっきー先生

スマホ活用アドバイザー/パソコムプラザ代表
デジタル庁 デジタル推進委員

あゆみ

パソコムプラザは、2000年に小さな教室としてスタートしました。
そこから、震災、スマホの普及、オンライン化を経て、今の形になりました。

2000年

千葉県浦安市にミセス・シニア・初心者のためのパソコン教室「パソコムプラザ」を開校

2011年

東日本大震災をきっかけに、タブレット・スマートフォン講座を本格始動

2016年〜

日経BP社「いちばんやさしい60代からの」シリーズ刊行開始。Amazon各部門で発売後毎回1位を獲得

2021年〜

総務省「デジタル活用支援推進事業」地域連携型事業者に採択。浦安市と連携し、市内公民館(中央・日の出ほか)でシニア向けスマホ講習会を開始。2026年1月まで5年間・164時間にわたって実施

2022年

デジタル庁「デジタル推進委員」に任命。浦安市の老人クラブ連合会「ベイシニア浦安」および東葛飾地区老人クラブ連合会から招かれ、「スマホで人生を豊かに」講演(約200名参加)

2024年

『世界一簡単! 70歳からのスマホの使いこなし術』がベストセラーに。Amazon総合7位、トーハン年間実用書2位を獲得

2025年

NHK出版より『シニアの安心スマホ講座』刊行・増刷決定。祥伝社より『見てすぐ使える! 70歳からのスマホでAI』刊行。トーハン年間実用書2位(2年連続)、日販上半期実用書1位・年間2位を獲得。シリーズ累計40万部突破

2026年

TBS系「サタデープラス」出演。『世界一簡単! 70歳からのLINEの使いこなし術』(アスコム)発売予定(4月30日)。シリーズ累計40万部突破

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デジタルの仕事をしていながら、オフはかなり”和”の人。デジタルと温故知新、そういうギャップを楽しむのが面白いんじゃないかな?と思っています。

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2000年にシニア向けパソコン教室をスタート

知り合いの紹介で会った彼。その彼に、「一生サラリーマンの妻でいると思わないでください」と出会って2回目の時に言われました。
当時NTT社員だったその人は、どうやら会社を辞めて独立する気があるらしい。

いつの事かはわからないけれど、何かやりたいことがあるんでしょう。その時私は、裏方で手伝いなのかな。そんなことを漠然と思っていた新婚時代。

NTTとパソナが出資した会社でパソコン教室のフランチャイズを始める、と回覧板に書いてあったのを見た夫が、私に「研修に行ってくれないか」と頼んだところから、若干事情が変わってきました。まだ会社員を辞められない夫に代わって、仕事の合間を縫いながらフランチャイズの研修に参加し、認定試験も一発で受かって、さあこの先は夫の出番かな、と思っていたところ、なぜか私が会社代表になり、私がメイン講師でパソコン教室をスタートすることになったのが2000年2月の事です。

独立間もない新婚夫婦に、開業資金などあるはずもなく、夫の実家の八畳の和室にパソコンを6台並べて、千葉県浦安市でパソコン教室がスタートしました。

2008年にパソコムプラザでリニューアルオープン

2000年2月にスタートした教室。その半年後、夫は会社を辞め教室事業に本格参入。当時の生徒さんに「先生、(ご主人が会社を辞めて)大丈夫なの??」と心配されたり、「いいねえ、若いっていい事だよ。せいぜい頑張りなさい。」と励まされたり。

さらに、時代の波に乗って生徒さんも増え、思い切ってテナントを借りることになりました。テナントを借りて毎月お金を払うなんて、人生で初めて。やっていけるのかどうかなんて先の予定まで綿密に立てていたわけではありません。次々と目の前に現れる隕石にぶつからないように、必死に宇宙遊泳していた、そんな毎日でした。

開業時期とお客様、スタッフに恵まれ、フランチャイズ加盟時代は、生徒数全国1位の教室となり、見学が絶えませんでした。テレビやラジオの取材が入ったり、総務省の仕事を請け負ったりしたのも懐かし思い出です。

その後、フランチャイズの会社の社長が2度変わりました。私たちが加盟した当初の方針とは変わってきたこともあって、フランチャイズからの独立を決心。

2008年4月、「パーソナル」な「コミュニケーション」の「場」となるようにと願って、教室の名前を「パソコムプラザ」と変更しました。

その後、同じくフランチャイズから独立した5教室とともに「一般社団法人パソコープ」を立ち上げ、理事教室に就任しました。

デジタルカメラも珍しかった

開業当初は、パソコンでインターネットをする方もわずかで、授業でデジタルカメラをご紹介した時にはみなさん、撮った写真がすぐにモニターに映るのにビックリされていました。

スキャナーをお見せした時は、どうしてここに写真を乗せるとパソコンに写るんだろう、不思議な箱だねえとこれもまたビックリされました。

そのうち、どなたの家にもインターネットが利用できるようになり、誰もがデジタルカメラを持つようになりました。デジタルカメラでクラス写真を撮って、その当時はデジカメのディスプレイも小さなものでしたが、その小さな画面にすぐに自分たちが写る様子を「すごいねえ、おもしろいねえ」とびっくりしながら見ていたことも今は昔。

2010年、iPadを購入

2010年5月8日、故スティーブ・ジョブズが開発したiPadが日本で発売されました。

仕事仲間からは「iPadを予約した」という声が聞こえてきます。平たくて薄くて、カメラもついていない初代のiPad。インターネットを見たり、メールをやり取りしたりができると言いますが、「パソコンがあるのに、なんでこんなものが必要なのか?」と思っていた私は、特に予約もしませんでした。

今でこそ、Appleの新製品が出ると必ず発売当日に手に入れている私ですが、出たばかりのiPadに関しては「パソコンがあるのに、なぜわざわざこんなもので?」という印象しか持てなかったのですね。今の私には考えられません。

でも、仕事仲間が次々と予約するiPadってどんなものなのかと、出かけたついでにヤマダ電機に実物を見に行きました。そして商品の説明を聞いているうちに、「え? あれ。もしかしてこれ面白いかも。」と気が変わり、その場ですぐに契約しました。「今予約すると、いつ来ますか?」と店員さんに言ったことを覚えています。

買う気もなかったのに、買わせてしまうなんて、面白い商品だなあと思いました。

2010年10月 はじめてのスマートフォンはGALAXY

2010年10月28日、はじめてのスマートフォンを手にしました。サムスンの初代 GALAXY Sです。

ガラケーも十分使いこなせていなかった私。携帯メールなんていちいち入力も面倒くさいし、大体Enterキーもないし。両手で入力するキーボードは早かったけれど、ガラケーはさっぱり入力できませんでした。「今八丁堀、もうすぐ東京に着きます。」と入力しようとして、「八丁堀」と入力している間に、東京駅に着いてしまったこともありました。

ガラケーのデコレーションメールもやったことがありません。パソコンを使って仕事をし、パソコンで十分用事は足りると思っていたので、楽しく使う気持ちもなかったのです。電話連絡ができればよい、という程度。

しかし2010年に手にしたiPadとスマートフォンは、その後の私の仕事のスタイルを一変しました。

こんなに小さい画面で、今までパソコンで見ていたメールが見られる。自宅や職場に戻らなくては見られなかったメールが見られる。書類もついている。今まで印刷して持っていた地図が、出先で見られる。

外で同じことができる、というのは大変な驚きでした。

2011年 東日本大震災でネットの力を知る

2011年3月11日、甚大な被害をもたらした東日本大震災。忘れもしません、金曜日のミーティングの最中の事でした。いつもより長い揺れ。建物の中にいては危険を感じるような揺れ。先生と生徒さんと、全員外に出て外にいてもまだ揺れが収まりません。あの時、ちらちらと雪が舞いました。

片足をビルのタイルに、もう片足をレンガを敷き詰めた道路に載せていると、両足が前後に動きます。ビルと道路の境界線が動いているのです。地面が動く。肌で感じました。この建物は崩壊するのか、上からガラス窓が今に降ってくるのか、これからどうなるのか・・・様々な思いが脳裏をよぎりました。

浦安市も液状化というひどい状況になり、教室の前は水浸しに。はじめて液状化という言葉の意味を知りました。

また計画停電により電気の使えない日を体験しました。停電ですからパソコンは使えません。電気がないとパソコン教室は仕事にならないと実感。しかし当時教室に2台あったiPadのおかげで、インターネットで情報を集めることができました。

スマートフォンでテレビが見られる、ラジオが聞ける、状況が分かる、ということを体験し、これからはタブレットやスマートフォンの時代だと感じました。

大震災後、キャンセル続きの春休み

あの頃、まだLINEもなく、都内に勤務する妹と連絡が取れなくて、私も実家の母も、妹に何十回と電話をかけたことを思い出します。電話やメール以外の連絡手段を知りませんでした。そんなことを考えたこともなかった。

また教室はちょうど翌週から春休み期間を迎え、生徒さんとお会いするのは3週間後の4月。もしかして新学期、どなたも教室にお越しになれないかもしれない、この災害時にパソコン教室に通っている気分にならないかもしれない。そうなったら教室はどうなってしまうのか。一抹の不安が頭をよぎりました。

春休み期間中の体験レッスンはほとんどキャンセル。それはそうです。この災害時、習い事を始める心の余裕はどなたにもなかったかもしれません。

お客様がお越しにならない春休み期間中、教室で待っていても仕方ないので、できる限り市内に出かけて、災害の様子を記録してブログに載せることにしました。

・その時のブログはこちら グーなキモチ(旧バージョン)

震災当日のブログ記事はこちら

それまでは時々更新していたブログを、毎日のように更新するようになったのはこの時からです。

自宅にいて外に出られない生徒さんが、このブログを見て外の様子を知ることができた、本当にありがたい情報だったと、あとで聞きました。私にできる情報発信があるんだ、と思いました。

春休みが終わり、遠方へお引越しをされたお一人を除いては、どなたも欠けることなく教室にお戻りいただいたのは、本当にうれしいことでした。生徒さんと久々の再会に、手を取り合って喜んだことをついこの間の事のように思い出します。

災害時こそ使えなくては、活かさなくては、と痛感

災害時の情報収集、安否確認、ネットの有効活用。とにかく、私が感じたこと、これからぜひ身につけてほしいと思ったことを、生徒さんにはしっかりとお伝えしていかなくては、と痛感しました。

水道が止まり、給水車が出ていたのですが、ネットで市役所のページを見ることができた生徒さんは自宅でその情報を見ていましたが、ネットの使えない近所の方は、寒い中掲示板に貼られた紙を書き写していたそうです。生徒さんは「ネットが使えないと不便だと痛感しました」とおっしゃっていました。

また、大震災当日、都内から歩いて帰宅した生徒さんの中には、ネットで知った情報で、築地本願寺で一晩を過ごしおにぎりを食べることができたと教えてくれました。私も、近所のコンビニエンスストアにいつおにぎりが入荷するのか、Twitterで情報を得て、買い物をすることができました。

教室にはシニア世代の生徒さんが多くいらっしゃいます。安否確認や情報収集は切実な課題です。せっかく教室に通ってきていただいているのに、使えない、知らない、活用できない、では申し訳ない。

災害時こそ使えるように、活かせるようにと、ワードやエクセル中心だったカリキュラムを少しずつ変更していきました。

この時代の先端をお伝えしなくてはと、iPadも授業用に10数台購入し、本格的にiPadの授業を取り入れました。

教室の生徒さん全員がiPadを触り、パソコンがなくても情報が調べられること、メールのやりとりができること、文書作成ができることを学んでいきました。

また、スマートフォンも教室で複数台購入し、手のひらの上で指先だけで情報が得られること、ラジオを聞いたり、外で地図を見たり、自分のアカウントを入れれば自分宛てのメールが見られることなどを学びました。

せっかくのスマホ、電話とメールじゃもったいない

iPadやスマートフォンを学んだ生徒さんは、そのうちご自分の端末を購入されるようになり、教室内ではだんだんとスマートフォンの保有率が高くなってきました。そして今ではスマートフォンの授業が定番になりつつあります。

今や私たちの生活の必需品といってもいいスマートフォン。でもその使い方で四苦八苦している方も多かったりします。また使っているといっても、電話とメールだけ、LINEだけという限られた使い方しかしていない方を多く目にします。

本当はもっといろいろなことに活用できるのに、そして毎月高い契約料を支払っているのに、その使い方はもったいない!と思うこともしばしばです。だから授業では、「スマホの使い方」ではなくて「スマホの楽しみ方」をどんどんと紹介しています。

私の教室は「スマホの使い方」を教える教室ではなく、「スマホの活かし方」を学ぶ教室です。私は常日頃から、「平常時は楽しく使いこなして、いざという時に力を発揮できる」とお伝えしています。

平常時に何不自由なく使えていても、緊急時には慌ててしまって使えないという経験はありませんか? 平常時、人に聞かなくても楽に使えるくらいに使えていてこそ、緊急時、災害時に役立つ道具になるのです。

だから「普段は楽しく使って、いざという時役立てましょう!」と皆さまには繰り返しお話しています。

2020年 コロナ感染拡大
オンラインスクールにリニューアル

2020年1月、中国で変な風邪が流行っているという認識しかなかったものが、「新型コロナウィルス」だとわかり、それから私たちの生活は一変しました。

シニア世代の方が多く集まる教室も、密を避けるためにパソコンを1台おきに設置した理、いつもは声が響かないようにドアを閉めている教室も開け放ち、検温の上ご出席いただく。講師はフェイスシールド、マウスシールド、マスクなどを併用しての授業。透明の膜を垂らしたり、ついたてを設置したり。休憩時にお出ししていたお茶も廃止、授業前後の消毒と、今までとはまったく異なる環境でのレッスンとなりました。

いつ終わるとも知れないコロナ感染拡大、ご年配の方が多い教室ですから、教室内での感染は絶対に避けたい。教室に送り出してくださるご家族の方のご心配もよくわかります。

悩みに悩んだ末に、一度教室というリアルな場所を手放し、オンラインスクールに生まれ変わることを決意しました。

▶教室移転のお知らせ ~教室開業20周年に伴い「オンライン教室」にリニューアル~(2020/8/4)

オンラインであっても、ITの力を使って私たちはつながることができる。今起こっていることを前向きにとらえて、私たちにできることを、お客さまに伝えている日々です。

シニア世代だけでなく、比較的ご年齢が高い方でもネットの使い方やスマホの活用については、不得手な方もいらっしゃいます。そんな方たちのお役に立つ情報を発信したり、講座をしたりしています。

仕事はデジタルだけど「和」が好きです

お箏・三味線を習っています
お箏は生田流。「デジタルの仕事をしているのに意外!」とよく言われますが、弦を爪弾く感触が好きで、もう長く続けています。なかなかうまくなりませんが、お箏を弾く時間は、私の気分転換になっています。
百人一首と大河ドラマが好き
百人一首は暗記するほど好きで、日本の色の名前の美しさにも惹かれます。大河ドラマは毎回欠かさず視聴。歴史と言葉の豊かさに、日本人であることを誇りに感じます。
嵐の大野くんの大ファン
カラオケが大好きで、嵐が好きで、嵐の大野くんの大ファンです。あのロングトーンとファルセットは唯一無二。聴いていると、なんだか体の中から元気が湧いてきます。
ブセナテラスが大好き
初めて沖縄のブセナテラスに行ったとき「こんなに開放的な場所があるんだ!」と感動して、すっかり虜になりました。旅に出ると視野が広がって、また頑張ろうという気持ちになります。
スマホ動画編集も趣味
仕事でスマホを教えているせいか、プライベートでも動画編集が楽しくて。「まだ使いこなせていないことがある」と気づくたび、生徒さんの気持ちに戻れる気がします。
着物が好き
祖母が買ってくれた初めての晴れ着を着たのは小学校低学年の時。お姫様みたいな気分になったことを覚えています。自分をラッピングするみたいに包む、あの着物の着方、布に包まれている心地よさ。仕事で着物を着ることも増えてきて嬉しい限りです。
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