お知らせです。
日経BOOKプラスで連載していた、コラムニストのジェーン・スーさんと教室代表・増田由紀の対談「ジェーン・スー×増田由紀 「介護未満」の親とどう向き合うか」が、9月25日(金)公開の第5回で最終回を迎えました。
8月28日(金)の第1回から、毎週金曜日に1本ずつ、全5回の連載でした。お読みくださった皆さま、本当にありがとうございました。
このページでは、全5回をまとめてご紹介します。気になる回からお読みください。
全5回の一覧
- 第1回 介護未満の親の定点観測 見守りと介入の境界線(8月28日公開)
- 第2回 親を一度「他人化」する 介護のちょうどいい距離(9月4日公開)
- 第3回 高齢の父に「監獄みたいだ」と言われて気づいたこと(9月11日公開)
- 第4回 介護未満の親の異変に気づけるスマホでのやり取り(9月18日公開)
- 第5回(最終回) 親の介護は女性の仕事ではない ITで負担を減らす(9月25日公開)
連載の一覧ページはこちらです。

第1回 介護未満の親の定点観測 見守りと介入の境界線
まだ介護が必要というほどではない。けれど、親のちょっとした衰えが目につくようになった。この連載では、そうした時期を「介護未満」と呼んでいます。
第1回で語られているのは、介護の前にある「要観察」の段階についてです。親の様子をどう見ていくか。そして、どこから手を出すのか。手を出しすぎれば、親がまだできることを取り上げてしまうことにもなります。その境界線をどこに引くか、というお話です。

第2回 親を一度「他人化」する 介護のちょうどいい距離
親にスマホを教えるとき、増田は「親だと思わず『お客様』だと考える」とお話ししています。教室で生徒さんに接するのと同じ気持ちになれば、イラッとせずに教えられるからです。
ジェーン・スーさんは、お父さまへの期待や口出しをやめて、いったん「他人」として見るようにしたところ、かえって「優しい娘だ」と言われるようになったそうです。
答えを先回りして教えない。よかれと思ってやってあげすぎない。親御さんが自分で考えて判断できるように、ちょうどいい距離を保つことの大切さが語られています。

第3回 高齢の父に「監獄みたいだ」と言われて気づいたこと
離れて暮らすお父さまの生活を、最初は細かく管理しようとしていたというジェーン・スーさん。お父さまから「監獄みたいだ」と言われたことをきっかけに、「管理」から「見守り」へと考え方を切り替えたそうです。
Echo Show(画面つきのスマートスピーカー)で病院の予約を遠くからお知らせしたり、タクシー配車アプリで外出を助けたり。スマホのカメラとLINEは欠かせない道具で、LINEでは誤字脱字を指摘せず、楽しくやり取りを続けることが大切だというお話も出てきます。
「孫パワー」は絶大であること、PayPayなどのスマホ決済は早めに覚えてもらった方がよいことなど、教室でもよくお伝えしている内容と重なる回です。

第4回 介護未満の親の異変に気づけるスマホでのやり取り
介護が始まってから慌てるのではなく、「介護未満」のうちにしておける備えについてのお話です。要介護になる前に、地域包括支援センターに一度電話しておくこと。身近にいる介護経験者に相談してみること。
そして、LINEでの定期的なやり取りが、親御さんの「異変に気づくセンサー」になるというお話が出てきます。毎日でなくても、連絡の頻度や返信の速さがいつもと違えば、それが変化のサインです。大切なのは、やり取りの内容よりも「密度」だと二人は語っています。

第5回(最終回) 親の介護は女性の仕事ではない ITで負担を減らす
最終回のテーマは、「親を支えることと、自分の人生を生きることは両立できるのか」。
ジェーン・スーさんは、仕事を辞めて親の世話をするのではなく、お金や外部のサービスに頼ることで自分の生活を守っているそうです。今ある自分の人生は手放さないほうがいい。そして特に女性は、「親の支援は女性の役割」という古い考え方に対して、聞き流す「鈍感力」を持ってほしい、と語っています。増田も、自分がすり減らない関わり方を探すことが大切だとお話ししました。
親にスマホを教えるときのコツとして、増田は「多くを望まない」ことを挙げています。一度にあれもこれもではなく、電話、写真、LINEなど、ひとつのことが自分でできるようになってから次へ。何度も同じことを聞かれても「ここで怒ったら損」と考える、という本音も出てきます。
後半は「IT×支援・介護」の可能性について。教室の高齢の生徒さんにも人気のタクシー配車アプリ「GO」を例に、実際に出かけるかどうかより、「行きたいところに自分で行ける手段がある」という安心そのものに価値がある、というお話で連載を締めくくっています。

連載を終えて
ともに80代後半の親を持つ立場として、ジェーン・スーさんとは毎回、うなずき合いながらお話しさせていただきました。貴重な機会をいただき、ジェーン・スーさん、日経BOOKプラス編集部の皆さまに、心より感謝申し上げます。
親御さんのことで、どこまで手を出すべきか迷っていらっしゃる方。離れて暮らす親御さんとスマホでどうつながればよいか考えていらっしゃる方。そして、ご自分の暮らしと親御さんへの支えのバランスに悩んでいらっしゃる方。そうした方に読んでいただけましたらうれしく思います。
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