連載コーナー「百人一首で学ぶアプリ」、16首目はこちらです。
そして今日のアプリは「LINEの位置情報」です。
16 立ち別れいなばの山の峰に生ふる まつとし聞かば今帰り来む(中納言行平)
【読み方】たちわかれいなはのやまのみねにおふる まつとしきかはいまかへりこむ
【現代語訳】
今、別れて因幡国に行ってしまっても、稲葉山の峰に生える松のように、あなたが「待つ」というのを聞いたならば、すぐに帰ってこよう。
【こんなアプリいかがでしょう】
「松」と「待つ」の掛詞です。
これから赴任地の因幡(稲葉とも。鳥取県)へ向かおうとする行平が、見送る人たちに向けて詠んだ歌とされています。
「いなば」は「往なば」(去るという意味)と「因幡」(国の名前)と「稲葉」(山の名前)、「松」は「待つ」との掛詞です。
言葉遊びができないと、歌も読めませんね。
ちなみに行平は、高貴な女性たちとの浮名を流した美男子、在原業平のお兄さん。
私ここで待っているよ、と聞いたら帰りたくなってしまうのは昔も今も一緒ですね。
待ち合わせ場所を決めたら、その場所を相手に簡単に教えたい。
そんなあなたには、LINEの「位置情報」はいかがでしょう。
位置情報をタップするだけで、今いる場所が簡単に相手に送れます。
送った住所をタップすると、地図が表示されますよ。
待っていたのに会えなかった、なんていうすれ違いを防ぐのにも便利に使えそうですね。
★アプリ名:LINE(無料:2017年9月現在)
1)LINEのトーク画面を表示し、【+】を押します。
2)【位置情報】を押します。
3)地図が表示され、今いる場所に旗が表示されます。【この位置を送信】を押すと、相手に現在地が送られます。
地図は、指で広げてもっと大きく見ることもできます。また、地図を動かすと(旗ではなく地図を動かします)、相手に送りたい場所を自分で調整することができます。
4)トークの画面に、位置情報が表示されます。【位置情報】の吹き出しを押すと、地図が表示されます。
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