連載コーナー「百人一首で学ぶアプリ」、29首目はこちらです。
そして今日のアプリは同じ色を見つける「r.color/色のプロ向け色彩感覚ゲーム」です。
29 心あてに折らばや折らむ初霜の 置きまどはせる白菊の花(凡河内躬恒)
【読み方】こころあてに おらはやおらむはつしもの おきまとはせる しらきくのはな
【現代語訳】
折るならば、あて推量に折ってみようか。真っ白に初霜が降りた中、その白さと菊の白さが見分けがつかなくなっている、私を惑わせる白菊の花を 。
【こんなアプリいかがでしょう】
歌を詠んだ凡河内躬恒(おおしこうちのみつね)は、紀貫之と並び称された歌人でしたが、官位は低く昇殿はかなわなかったそうです。
晩秋に降りた初霜、その白さと見間違う菊の白さ。
菊は中国からの輸入品で、万葉集には菊を詠んだ歌は1つもないそうです。
傾向として、漢詩には黄色い菊が、和歌には白い菊が好まれるようです。
大輪の立派な菊は、江戸時代以降における品種改良の結果ですね。
初霜の白と、白菊の白、私なら見間違うことはないけれどな。
そんなあなたには、色のプロ向け色彩感覚ゲームで、色彩感覚をさらに研ぎ澄ましてみるのはいかがでしょうか。
★r.color/色のプロ向け色彩感覚ゲーム(無料:2017年10月現在)
ゲームがスタートしたら、色のタイルが表示されます。
下にある「Tap the same COLOR」の色と同じものを、上のタイルから選んでタップします。
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