連載コーナー「百人一首で学ぶアプリ」、13首目はこちらです。
そして今日のアプリは、スマホをかざすだけで山の名前が見える「AR 山 1000」です。
13 筑波嶺の峰より落つるみなの川 恋ぞ積もりて淵となりぬる(陽成院)
【読み方】つくはねのみねよりおつるみなのかわ こひそつもりてふちとなりぬる
【現代語訳】
筑波山の峰から流れ落ちるみなの川 滴が積もって淵となるように、わたしの恋い慕う気持ちが積もって深い淵となったのです。
【こんなアプリいかがでしょう】
人を恋い慕う気持ちが積もって深い淵となるなんて、ロマンチックな歌ですね。
筑波山って、関東にあるあの筑波山?
筑波山は男体・女体の二峰があり、万葉のころ男女が集う歌垣(うたがき)が行われた地だそうです。
都から遠く離れた筑波山の風景を思い浮かべながら詠んだ情熱的な歌ですね。
この歌を詠んだ陽成院(ようぜいいん)は、清和天皇。清和源氏の祖となる人ですね。
そして母の藤原高子(ふじわらのたかいこ)にもロマンチックな恋のお話が。
高子は絶世の美女で、彼女が五節の舞姫を務めた際、それは美しく、当代きってのプレイボーイ在原業平(ありわらのなりひら)の目に留まって2人は恋に落ちたといいます。
家の事情で引き裂かれた恋となりましたが。
景色を確かめに筑波山へ行ったとしましょう。
でも筑波山ってどの山? あっちかな、こっちかな?
そんなあなたには、スマホのカメラを山々にかざすだけで山の名前が分かるアプリはいかがでしょう。
山登り好きの方にもおすすめです。
★アプリ名:AR 山 1000(無料:2017年9月現在)
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