連載コーナー「百人一首で学ぶアプリ」、21首目はこちらです。
そして今日のアプリは今宵の月が分かる「月の満ち欠け」です。
21 今来むといひしばかりに長月の 有明の月を待ち出でつるかな(素性法師)
【読み方】いまこむと いひしはかりになかつきの ありあけのつきをまちいてつるかな
【現代語訳】
すぐ行きます。というあなたの言葉を信じて待っていましたが、あなたは来ず、待ちもしない九月の夜遅く明け方に出る月を待つことになってしまった。
【こんなアプリいかがでしょう】
恋人の訪れを待ち続けている間に、とうとう有明の月が出る時間になってしまいました、ということですが、腕時計も壁掛け時計もなかったこの時代です。
考えてみればカレンダーもないわけですから、日時や時刻は、自然環境、天体の変化で知ることになるのですね。
特に夜は、毎日毎日空を眺めていれば、星座が移り変わること、月が周期で満ち欠けすることは日々の生活の中に当たり前に取り込まれていたのでしょう。
歌の中にも月がよく出てきます。
現代の私たち、月の呼び名も頭に入っているわけでもなく・・・
「有明の月」ってどんな月?
そんなあなたには、月の満ち欠けと呼び名が分かるこんなアプリはいかがでしょう。
★アプリ名:月の満ち欠け(iPhone・iPad)(無料:2017年9月現在)
「満ち欠け名の解説」を押すと、月の名前一覧が表示されます。
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