連載コーナー「百人一首で学ぶアプリ」、12首目はこちらです。
そして今日のアプリは和楽器の音色が楽しめる「Ohayashi Sensei Pocket」です。
12 天つ風 雲の通ひ路吹きとぢよ 乙女の姿しばしとどめむ(僧正遍昭)
【読み方】あまつかせくものかよひちふきとちよ をとめのすかたしはしととめむ
【現代語訳】
天空を吹く風よ、天女が通う雲の切れ間を吹き閉じてくれ。天女のように美しい舞姫たちの姿を、もうしばらく留めておきたいのだ。
【こんなアプリいかがでしょう】
この歌、私は大好きです。
これを読んだのが殿方は殿方でも、お坊さんというところに意外性があります。
天皇の血を引く僧正遍昭が、出家する直前に臨席した、雅な宴で読んだ歌だそうです。
「天つ風」だけで、雅な宴の様子が頭に浮かんできます。
宮中行事で踊る美しい舞姫たち、お衣裳もきっと綺麗だったんだろうなあ。華やかに、軽やかに踊る舞姫は、きっと天女のように見えたのでしょうね。
雅な調べが聞こえてきて、その光景が目に浮かぶようです。
どんな音楽だったんでしょう。
ところで日本の楽器ってどんな音がしていたっけ?
そんなあなたには、和楽器の音色が楽しめるアプリはいかがでしょう。
マナーモードにしていると音が出ませんからお気を付けくださいね。
★アプリ名:Ohayashi Sensei Pocket(無料:2017年9月現在)
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