デジタル単語帳【AR】

◆AR◆拡張現実

Augmented Realityの略。

「拡張現実」と聞くと、何だか難しそうだなと思われる方も多いかもしれませんが、そんなに難しくはありませんので、読んでみてくださいね。

皆様は、映画「ターミネーター」をご覧になりましたか?シュワちゃんが機械の目で見る世界は現実の景色に情報が重なって表示されていますね。小さなお子さんに人気のアニメ「ドラゴンボール」では、スカウターというめがねをかけて戦闘相手を見ると、相手の戦闘能力がピピっと表示されます。

このように、現実の世界に重ねて情報が表示される技術をARといいます。
あ~映画の世界の話ね。
いえいえ、これらはもうすでに実用化されて、私たちのすぐそばにあります。

今回はARを体感できるアプリ(ソフト)「セカイカメラ」をご紹介します。
スマートフォンにインストールして(組み込んで)使います。

セカイカメラは、街の情報を検索するためのアプリケーションソフトです。

たとえば、皆様が渋谷の街中で、近辺の情報を調べたいとします。
これまでならパソコンや携帯でインタネット画面を開き、「渋谷 3丁目」などと検索をされますよね。
「セカイカメラ」が入ったスマートフォンの場合は、渋谷の街をかざして見てみると、自動的に「今・ココ」に関する情報だけを選び出し、景色に重ねて表示されます。
情報があるところにタグと呼ばれる吹き出しが表示され、指でタッチすると詳細な情報を見ることができます。上図の「スタバ」の吹き出しをタッチすると、お店の情報やメニューなどが表示されます。
検索をしなくても、その場所に関係する情報が集められて表示してくれるのが便利なところです。
どうしてこの場所の情報だけが表示されるのかが不思議ですよね。
その仕組みはこうです。

携帯電話には、今いる位置を調べるGPS機能と、向いている方角や地上からの角度を調べるコンパスという機能があります。これによりスマートフォンがどこにいてどちらを向いているかを検知します。セカイカメラはその場所と方向に合ったタグ情報を集め、景色に重ねて表示してくれるという訳です。

他にもAR技術を使ったスマートフォンアプリはいろいろ出ています。
手描きでスケッチした絵がそのまま3D化される「Sketch AR」。星空に向かってかざすと、現実の星座に星座名が重なって表示される「Star Walk」。近隣のお店の時間限定クーポンを表示する「イマナラ!」
ARという技術を使ったアプリは続々と登場しています。今後も注目したい分野ですね。

<なでしこ第50号より>

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